COVID-19の影響で毎年開催されるIT関連のメジャーなイベントはほぼ全てオンラインでの実施となりました。私自身も毎週のようにオンラインインベントに参加していますが、リアルなイベントと比べて少し物足りないなと感じるのがネットワーキングです。多くのイベントではネットワーキングのプラットフォームは用意されていますが、そのほとんどは繋がりたい相手にミーティングリクエストを行い、相手が承認をすることで始めて繋がれるというものです。リアルなイベントでは、些細なことがきっかけで少し会話が始まるというような出会い方がありましたが、オンラインではそのような体験がなくなったように感じます。
今回ご紹介するIcebrekerはそのようなネットワーキングとは異なり、参加者同士の新たな繋がりを生み出すオンラインイベントのプラットフォームです。
参加者同士のマッチングを行いネットワーキングをサポート
既に多くのオンラインイベントを開催するプラットフォームがありますが、Icebrekerの特徴は繋がりたいと思った特定の相手にリクエストを送るのではなく、イベント参加者同士がランダムに繋がって1対1で話せる点です。イベント作成手順と特徴は次の通りです。
- イベントの作成
イベント作成はとてもシンプルです。まずは用意されたイベントテンプレートのなかからイベントの趣旨に最も近いものを選びます。テンプレートには、参加者同士の簡単な挨拶を目的としたものから、夕方からのハッピーアワーのネットワーキング用までさまざまなものがあります。
- ミーティング方法の設定
テンプレート選択後はマッチング方式とミーティング時間を設定します。まずマッチング方式は2通りあります。全ての参加者同士がランダムにマッチングされるパターン、そしてAとBの2つのグループに分けられ、AとBのそれぞれのグループに所属する人がマッチングされるパターンです。ミーティング時間は最小1分から設定することができます。また会話を弾ませるため、「どんな仕事しているの?」とか「今頑張っていることは何?」などのような質問を表示させるような仕組みもあります。用意されている質問は最初の設定で選択したテンプレートによって異なってきます。もちろん、自分で考えたオリジナルの質問を作ることも可能です。
- URL送信
設定完了後にイベントURLが発行されます。そのURLをイベント参加者に送ることで準備完了です。
NisshoUSA注目ポイント
Icebrekerが活用されているイベントに初めて参加したのはベンチャーキャピタル(VC)主催のネットワーキングイベントでした。フォローしているVCの方がネットワーキングを目的として開催されたもので、1時間のイベントのうち、最初の10分でイベント趣旨の説明とホットなトピックスが紹介され、その後12分間の1対1ミーティングが4回実施されました。12分間という時間は最初の会話にはちょうどいい長さで、お互いの自己紹介や悩み事などざっくばらんに会話をすることができ、4人のうち1人とは別日程で改めて会話をすることになりました。そのほかの3名の方ともLinkedInで繋がることができ、今後繋がりたい時に繋がれるような関係性を作ることができました。
物理的に集まるイベントが減った今、このようなさくっと出会える仕組みを求めている人は多いのではないでしょうか?ネットワーキングのツールとしてぜひ試してみたいスタートアップです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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