こんにちは。Nissho Electronics USAの真次です。
ついに日本でもPokemon Goがリリースされましたね。日本の盛り上がりは米国でも大きな話題となっています。今後のアップデートとして、個人対戦、ポケモン交換などができるようになるとのことでブームはまだまだ続きそうです。
今回はそんなPokemon Goで使用されている技術であるAR(拡張現実)そして、VR(仮想現実)、MR(複合現実)についてご紹介します。
Pokemon Goの注目によって、ARを含むAR / VR / MRの技術が認知され、2016年は市場が一気に拡大すると言われ始めています。
これらは次世代のプラットフォームになると予測されているので、改めてそれぞれの定義をまとめました。
AR=Augmented Reality(拡張現実)とは?
人が知覚する現実環境をデジタル上で拡張する技術、および人工的に拡張された現実環境そのものを指す言葉です。ARのアプリケーションプログラムは3Dで書かれているため、開発者は動きやコンテクストを理解し、本物を再現する感覚で制作する必要があります。
Pokemon Goで例えると、スマートフォンを通じて、現実世界にあたかもポケモンがいるように見えるように、現実を拡張した世界を創り出していることになります。
その他、MicrosoftのHoloLens、GoogleのGoogle Glassが有名です。数年前にSXSWで話題となった、セカイカメラもこの分野に入ります。
VR=Virtual Reality(仮想現実)とは?
「Virtual(仮想)」 と 「Reality(現実)」の言葉通り、実物ではないが、それに近く、機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザの五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術およびその体系です。
こちらは、仮想の世界をあたかも目の前にあるかように体験できる技術です。非日常体験を創り出すことができます。FacebookのOculus、そして先日、発表されたPlayStation VRがわかりやすいと思います。ゲーム業界での利用が業界を牽引し、ライブイベント、医療などに応用が期待されています。
MR=Mixed Reality(複合現実)とは?
現実空間と仮想空間を混合し、現実のモノと仮想的なモノがリアルタイムで影響しあう新たな空間を構築する技術全般を表しています。
こちらは、ARの発展版と考えてください。現実世界にデジタル情報を追加するだけではなく、双方が影響しあい、新しい体験を創り出します。この技術では、市場規模にて記載したMagic leapという会社が注目を浴びています。
Magic leapは、いまだデバイスの公式発表がされておらず詳細が謎に包まれている会社ですが、2014年2月 Series A $50M、2015年12月 Series B $542B、2016年2月 Series C として$793Mとこの業界において最大の投資を獲得しています。投資元もGoogle, Alibaba, JP Morgan, Morgan Stanleyと有名どころがそろっており、期待の高さが伺えます。
公開されている動画を見ると、特撮や合成がないというキャプションが入っています。現実と仮想が融合した世界を実現しています。
製品化が非常に楽しみな会社です。Pokemon Goが社会現象になったように、Magic leapも新しい世界を創ってくれるかもしれません。
プレイヤー一覧
インフラ、ツール、アプリケーションの3つの大分類に区分されています。Facebook, Google, Oculusなどが目立ちますが、日本からもSony,Canonの名前が確認できます。
投資額からみる市場規模
2015年は$703Mと2014年を少し下回りましたが2016年はすでに$1.3Bの投資を集めており、通年では前年比342%増となる$2.6Bまで拡大する見込みです。
2016年の投資を牽引しているのは、MR技術で説明したMagicleap($793M)、VR SystemメーカーであるMindMaze($100M)、モバイルARアプリ作成のBlipper($54M)、VRヘッドセットメーカーのBaofeng Mojing($ 34 M)です。
本日はここまでにしたいと思います。最後までお読みいただきまことにありがとうございます。
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