COVID-19の影響でAmazonや楽天などのECサイトで買い物をする人はますます増えてきています。配送には段ボール箱が使われることが多いですが、商品が小さい割に大きい箱で届いたという経験はないでしょうか?実は米国ではオンラインビジネスで使われている段ボール箱の中身のうち約40%が空間と言われています。このように無駄に大きい箱が使われることは資源の無駄遣いであるほか、トラック1台に積める量が少なくなって運送費用が高くなるという問題もあります。今回は、そのような問題の解決を目指して最適なサイズの段ボール箱を作るスタートアップ、Boxologicをご紹介します。
40%の空間スペースがあると、運送費用が最低20%増加 (Boxologic ウェブページより転載)
最適なサイズの箱を20秒で作成するボックスロボットを提供
Boxologicが提供するのは、任意のサイズを入力するだけでその大きさの箱を作れる完全自動化ボックスロボットです。ユーザーが作りたいサイズの箱を作れるようにしたことで、次のようなメリットを実現しました。
- 配送する物に適したサイズの箱を作成できるため、箱内の空間スペースをなくすことが可能
- 空間スペースがないため、配送費用の削減、ゴミの量削減、CO2削減に繋がる
- ボックスロボットはコンパクト(縦約1.5m、横約3m、高さ1.5m)のため従来のシステムと比較して省スペース
NisshoUSA注目ポイント
先日、同社の創設者であるYildiray Sager氏とオンラインで話す機会があったのですが、段ボール箱から物流業界が抱える様々な問題を解決したいという想いが強く伝わってきました。Yildiray Sager氏は長年サプライチェーン業界で活動しており、従来の段ボールを作る機械ならびに製造ラインを熟知しています。同社は従業員わずか10名のスタートアップですが、日本市場への進出を積極的に視野に入れており、日本語を話せる従業員を1名採用しているほか、既に日本でも実証実験を検討している企業もあるということです。ウィズコロナの時代で物の配送がより活発になることが見込まれる中、Boxplogicが今後日本の物流業界にどんな影響を与えるのか、注目していきたいと思います。
ボックスロボットの写真は残念ながら掲載できませんが、もし気になったという方はお気軽にお問い合わせください。
会社概要
設立年 | 2016年 |
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所在地 | マサチューセッツ州ボストン |
従業員 | 10名 |
創設者 | Yildiray Sager |
資金調達 | $455K |
VC | Techstars |
URL | https://www.boxologic.com/ |
※crunchbaseデータベース参照
最後までお読みいただきありがとうございました。
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