2020年5月8日にZoom社主催のオンラインピッチイベント「The Zoom App Marketplace Competition」が開催されました。これはZoomと連携を行いユーザー体験を向上させるアイデアを競うもので、本イベントではファイナリストに選ばれたスタートアップ10社によるピッチが行われました。優勝したスタートアップにはZoomへ投資しているHorizons VenturesやSequoia Capitalなどのベンチャーキャピタルから最大$2M(約2億円)もの投資チャンスを得られるなど、様々な特典が贈られます。今回はこのピッチで見事優勝した「Docket」をご紹介します。
Zoomミーティングの事前準備を効率化するツール
ミーティングを開催する際は、まずGoogleカレンダーの機能などを使い関係者へのカレンダー登録やミーティング場所などを共有し、その後資料などは別途メールやSlackなどを使って事前に共有しているケースが多いのではないでしょうか。Zoomを活用してオンラインミーティングを行う場合はそれに加えて別途ミーティングIDの発行なども行なわなければならず、手間と時間がかかります。 Docketはそれらの作業を効率化するために、ミーティングに必要な事前作業を1つのプラットフォームで済ませられようにしたツールです。設定できる主な項目には、ミーティング日時設定、参加者へのカレンダー登録、アジェンダ共有、タスク担当者設定、資料共有、アクションアイテムのトラッキング、ZoomミーティングID発行設定などがあります。 実際のDocketユーザーインターフェース
NisshoUSA注目ポイント
弊社シリコンバレーオフィスでは在宅勤務が始まって約2ヶ月経ち、ミーティングは全てオンラインでの実施となりました。Outlookでのカレンダー登録、ZoomミーティングIDの発行、資料はメールやOne Driveで共有するなど、ミーティング開始前に複数のツールを用いて準備していることが当たり前となり、そのこと自体が手間になっているとは感じていませんでした。しかしDocketを実際に活用してみると、それらを1つのワークスペースで行うことができ、ミーティングがより効率的にするツールだと体感することができました。 COVID-19の影響で今後在宅勤務が普及していくと予想される中、各社が効率的なオンラインミーティングの方法を模索しているのではないでしょうか。Docketはそのような新たな働き方をサポートする1つのツールとして今後大きな成長が期待されるスタートアップです。
会社概要
設立年 | 2019年 |
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所在地 | インディアナ州インディアナポリス |
従業員 | 約10名 |
創設者 | arin Brown(CEO & Funder) |
資金調達 | $1.5M(2020年5月現在) |
VC | Allow Ventures、Elevate Ventures Simon Equity Partners、High Alpha |
URL | https://www.dockethq.com/ |
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