イノベーティブ・スタートアップ 2022.04.13

【Enterprise Connect 2022速報】イノベーティブなアワードに輝く企業5社を紹介!

米国時間2022年3月21日から24日にかけて、次世代のコミュニケーションをテーマとしたカンファレンスEnterprise Connect 2022がフロリダ州オーランドの会場とオンラインのハイブリッドで開催されました。開催中はZoom、Microsoft、Ciscoなどコミュニケーションツールを提供する企業によるキーノートのほか、スタートアップによる数多くのセッションが行われましたが、なかでも注目を集めたのが以下5つのアワードです。

  1. Best of Enterprise Connect Overall Winner(Enterprise Connect 優秀賞アワード)
  2. Best Innovation in Customer Experience(カスタマーエクスペリエンスのベストイノベーション)
  3. Most Innovative Use of AI(革新的な人工知能活用の最優秀事例)
  4. Best Innovation for Virtual Meetings(バーチャルミーティングのベストイノベーション)
  5. Best Innovation for Meeting Rooms(ミーティングルームのベストイノベーション)

 

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1. Best of Enterprise Connect Overall Winner(Enterprise Connect スタートアップアワードウィナー)

今年のEnterprise Connect 2022優秀賞アワードに輝いたのはクラウド型コンタクトセンターソリューションを提供するujet.cxです。

昨今様々なサービスがサブスクリプションで提供されていますが、そのサービスベンダーが最も大切にしている指標の1つがチャーンレート(解約率)です。チャーンを防ぐためには様々な施策が必要であり、なかでもカスタマーサポートの役割はとても重要です。

ujet.cxが提供するクラウド側コンタクトセンターを使うと、サポート部門はカスタマーと電話・画像の送信・SNSなど様々な方法でコミュニケーションできるようになります。さらに多くの企業が利用するSalesforceやZendeskなどのシステムと連携でき、データをリアルタイムで一元管理することも可能です。

実際にコロナ禍で一気に成長を加速させた買い物代行サービスInstacartなどの大手企業が、既にujet.cxのサービスを活用してカスタマーサポートを強化しています。

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2. Best Innovation in Customer Experience(カスタマーエクスペリエンスのベストイノベーション)

カスタマーエクスペリエンスのベストイノベーション部門では、オンラインミーティングでデジタルID認証機能を提供するJourneyが受賞しました。

活用が期待されるのは、リモートでの受験や採用面談時に参加者本人証明が必要な場面です。本人が運転免許証をカメラにかざすと、JourneyのOCR(光学文字認識)機能がそれを読み取って本人の顔と照合します。そのほか、本人以外の人物がカメラで認識された場合はログアウトするなど、オンラインミーティングのセキュリティ強化につながる機能を備えています。

3. Most Innovative Use of AI(革新的な人工知能活用の最優秀事例)

最も革新的な人工知能活用の最優秀事例に選ばれたのは、リモート従業員のオンラインミーティング環境のパフォーマンスを分析するVirsaeです。

在宅勤務時にMicrosoft Teamsなどを使ってオンラインミーティングをしていると、フリーズしたり声が途切れたりしてしまうことはよくあります。しかしその原因が自宅のインターネット環境なのか、Teams側にあるのか、またはそれ以外に何かしら原因があるかなど原因究明できずなんとなく放置している企業が多いのではないでしょうか。

Virsaeが提供する分析プラットフォームはエンドツーエンドでオンラインミーティング全体を把握して分析することで、従業員が常に安定した環境で働けることを実現します。現在はMicrosoft Teams、Cisco、Avayaになどに対応しています。

エンドツーエンドでオンラインミーティング全体を把握するイメージ(Virsar公式ウェブページより引用)

4. Best Innovation for Virtual Meetings(バーチャルミーティングのベストイノベーション)

バーチャルミーティングのベストイノベーション部門ではオンラインミーティングシステムを提供するBlueJeans Networkがアワードを獲得しました。同社は2020年に米通信大手Verisonに買収された後、B2B向け製品Verizon Businessのポートフォリオに加わりセキュアな通信を強みとして販売を継続しています。

5. Best Innovation for Meeting Rooms(ミーティングルームのベストイノベーション)

ミーティングルームのベストイノベーションでアワードに輝いたDTENは、Zoom Roomに必要なコンポーネント(マイク、カメラ、マルチタッチディスプレイ、PC)を1つの筐体にまとめて提供するZoom Room専用デバイスです。

これまでZoom Romを会議室に設置するためには、必要な各コンポーネントを購入して接続しなければならず、時間と手間がかかっていました。DTENが提供するデバイスはZoomRoom用のソフトウェアがプリインストールされているため、10分程度でセットアップが完了してすぐに使用できます。

新型コロナウイルスが収束しRTO(Ruturn To Office)を検討し始めている企業は多い中、従業員がオフィスに戻った後により働きやすい環境を整えるため、会議室にZoom Roomを設置するという需要は今後高まるかもしれません。

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NisshoUSA注目ポイント

私が注目したのはオンラインミーティング環境のパフォーマンスを分析するVirsaeです。私は定期的にウェビナーを実施しており、オンラインミーティングの環境を整えることを非常に重視しています。コロナ禍で自宅からウェビナーを配信していた際は、フリーズなどの大きな事故は起こらなかったものの、ほんの少し声が途切れるという事象は何度か発生しました。しかしその原因が分析できないため、何を改善するべきかも分からないという状況が続いており現在に至っています。私のようにオンラインミーティングの環境に何かしらの問題を抱えている人は少なくないでしょう。

コロナが収束した後も在宅勤務を継続する人は一定数いると予想される中、このようなプラットフォームのニーズはありそうです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。
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この記事を書いた人

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Shuichi Noto

2008年にユニアデックス入社。5年間の大手通信キャリア向けの営業を経験した後、日商エレクトロニクスへ入社。大手OTTの情報システム部門向けにVDIやWeb会議などの働き方改革を促進するソリューションの販売に従事。2019年よりNissho USAに赴任。お客様のビジネスを共創&サポートできるようなソリューションの発掘を目指し日々活動中。担当領域はITインフラ全般、ヘルスケア業界、地域創生など。趣味はゴルフとサッカー。

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