朝、メール、Slack、Zoom、Dropbox、Twitterなどのツールを開き、チェックを行うことから1日の業務が始まるという方も多いのではないでしょうか。実際に私がそうで、その作業だけで数十分、場合によっては1時間近く時間を取られてしまう日もあります。そこでツールを必要最低限のものに集約しようと試みましたが、様々な理由で複数のツールを使わざるを得ないため、非効率と感じながらも現在に至っています。
実際同じような課題をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
今回ご紹介するのはそのような課題を抱える人にはぜひ1度試してほしいサービスを展開するスタートアップ、Frontです。
ツール統合や共有インボックスで、業務効率化を実現
Frontは様々なコミュニケーションツール、アプリケーションを1つのUIに統合するソリューションです。
多くの企業では社員の生産性向上を目指して、Slack、Dropbox、Zoom、Office 365などのファイル共有やWeb会議などのツールを導入してきました。TwitterやFacebookなどのSNSツールも今や重要な情報ソースの1つとしても活用されています。しかしそれら複数のツールを使いこなしながら業務を行うようになったことが、皮肉にも生産性の低下に繋がっています。
このような課題を解決するのがFrontです。その最大の特徴は、全ての情報を1つのUIで管理・操作できること。これにより、従来のツールを活用しながら生産性を高めることができます。
他にも、個人のインボックスだけではなく、チームで共有できるインボックスも作成できるという特徴があります。これにより、ユーザーからの問い合わせに対してチーム内でリアルタイムに同じ情報を共有することが可能になります。共有インボックスでは問い合わせに対しての担当者のアサインをすることや対応状況なども共有することができるため、質の高い顧客対応やヘルプデスクなどで活用できそうです。
さらに、2018年に買収したMeetingbirdとのインテグレーションにより、ミーティング調整の効率化やメール返信時間の可視化などの分析機能も充実しています。
Outlookのみインテグレーションをした実際のFrontのUI
日本でも多く使われるツールをサポート
Frontは、日本でも多くの企業や個人が活用しているツールと連携することが可能です。以下はサポートしているツールの例です。
Faceboook、Dropbox、Gmail
GitHub、Google Drive、JIRA
Office 365、Salesforce、Slack
Twitter、Zoom
NisshoUSA注目ポイント
Frontのような日々使うツールで最も大切なことは使い勝手の良さです。Frontでインテグレーションを実現している様々なツールはとても使い勝手の良い製品ばかりですが、それらをFrontに統合して操作するというモチベーションをユーザーに与えることができるかどうかが今後重要なポイントになってくるかと思います。
ここで注目したいのは、FrontのシリーズCラウンドでのリード投資家の1人が、現在急成長中のZoomのCEO、Eric Yuan氏だという点。Eric氏が最も大切にしているのは「誰でも簡単に使うことができるツールであること」「当たり前のように安定して動くツールであること」の2点です。今後、これらのポイントをUIや様々な製品とのインテグレーション部分などで実現することができれば、Frontは新たな業務ツールのエコシステムの1つとして受け入れられるのではないでしょうか。
会社概要
設立年 | 2013年 |
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所在地 | サンフランシスコ |
従業員 | 約170名 |
創設者 | Mathilde Collin(CEO & Co-Funder) |
資金調達 | $138.3M(2020年5月現在)、シリーズC |
VC | Sequoia Capital、Social Capital、Uncork Capital Eric Yuan(Founder & CEO, Zoom)、Frederic Kerrest(Executive Vice Chairman, COO, & Co-founder, Okta) Jay Simons(President, Atlassian) |
URL | https://frontapp.com/ |
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