情報収集のツールとして、日本でもじわじわと利用者が伸びているポッドキャスト。私は通勤時間やランニング中に毎日1時間ほどお気に入りのポッドキャストを聞いて情報収集しています。今回はそんなポッドキャストを企業内のコミュニケーションに活用した音声アプリ「Storyboard」をご紹介します。
社内コミュニケーションに特化したポッドキャスト
Storyboardが提供する音声アプリは企業の社内コミュニケーションツールに特化したもので、ポッドキャストを企業向けにカスタマイズしたようなアプリです。私も早速使って最新スタートアップ情報を社内に配信してみました。ここでStoryboardができることを簡単にまとめます。
- 録音した音声をアプリ上で配信することができ、社員はいつでも聞くことができる
- 自分のスマホやPCから音声を録音できるほか、MP3などの音声ファイルを取り込むことも可能
- 配信された音声に対してコメントをすることができる
- ボイスメール機能を実装しており、特定のユーザーに対して音声メッセージを送付可能
- シングルサインオン、Eメール認証などのセキュリティ機能を実装しており、企業でも利用できるようなセキュアな環境を用意
- どの音声が誰にどれだけ再生されたかなどを可視して分析できる
Storyboardが活用できそうなシーン
実際にStoryboardを体験してみて、日本でも受け入れられそうな活用例を2つ思い付いたので紹介したいと思います。
社長や役員からの音声メッセージを配信
多くの日本企業では、一般社員は社長や役員とコミュニケーションをする機会が少ないのではないでしょうか?当社では新年度や上期などの節目でキックオフを行い、社長や役員から今後の方針などを直接聞ける機会があるほか、定期的に社員に対してのメッセージがEメールで送付されます。しかし新型コロナウイルスの影響で状況が刻一刻と変わる中、半年毎に開催されるキックオフやEメールだけでは社員に対してのメッセージは不十分ではないかと感じ始めました。Storyboardを活用して、社長や役員がどのようなことを考えているのかを普段から音声メッセージとして発信をすることで、社員は会社の状況や方針をより深く理解することができるのではないでしょうか。
ミーティングの音声を配信
コロナ禍でリモートワークが中心となり、オンラインでのミーティングが一般的になりつつあります。そのような中、普段から会話をする人はチームメンバーやプロジェクトメンバーが多くなり、オフィスでばったりと顔を合わせて会話をするというような偶発的なコミュニケーションが少なくなってきたように感じます。そのような問題を解決する1つの方法として、ミーティングの音声を録音しStoryboardで発信してみてはいかがでしょうか。多くの人に情報を共有することができるとともに、自分が関わっているプロジェクト以外の情報を入手しやすくなり、そこから新たなコミュニケーションが生まれるかもしれません。
NisshoUSA注目ポイント
Storyboardの音声アプリはポッドキャストを真似ているサービスで特別な技術やアイデアがあるわけではありません。しかし普段からポッドキャストを利用して情報収集をしている私にとっては、社内コミュニケーションツールとして日本企業に受け入れられる可能性が高いと感じました。「音声を聞くだけ」というのはやはりとても便利だからです。他の作業を行いながらでも音声を聞くことができ時間の節約になるほか、音声だけでも多くの情報を入手できる点が魅力的です。また発信をする人も自分の言葉でメッセージを届けることができ、Eメールなどでは伝わりにくい熱量や細かなニュアンスもうまく伝えることもできます。新たな社内コミュニケーションツールとして試す価値がありそうです。
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会社概要
設立年 | 2019年 |
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所在地 | カリフォルニア州ロサンゼルス |
従業員 | 1-10名 |
創設者 | N/A |
資金調達 | $4.5M(シード) |
VC | CRV、Slack Fundなど |
URL | https://www.trystoryboard.com/ |
※crunchbaseデータベース参照
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