DXストーリー 2021.07.21

米国駐在員が日々活用する日本未上陸アプリ11

久しぶりに家族と会うため日本へ一時帰国した際、私のスマホを見た妻が知らないアプリが沢山入っていると驚いていました。意識していなかったのですが、よく考えてみると私が使っているアプリの多くは日本ではまだ使えないものだったのです。そこで今回は私のベイエリアでの生活を支えているアプリのなかから、日本ではまだ知られていないものを紹介したいと思います。

Robinhood(投資アプリ)

手数料なく株やビットコインを売買できるアプリです。スマホからゲームのような操作・体験で株の売買ができることから若年層にとても人気があります。私自身、初めての株の売買をRobinhoodで行ったのですが、アカウントを作成するとランダムで1株もらえるなどの体験があり、ゲーム感覚でつい夢中になってしまいました。Robinhoodは近々IPOをする予定で注目を集めています。

Truebill(サブスクリプション管理)

サブスクリプションサービスを管理してくれるアプリです。これまでの支払い履歴、次回の支払い日などを管理してくれるほか、割高だと判断したサブスクリプションサービスに対して値下げの価格交渉を代行するサービスも備わっています。

関連記事:価格交渉まで代行してくれるサブスクリプション管理アプリTrubill

Instacart(買い物代行)

連携している小売店の商品をアプリで選んで決済すると、ギグワーカーが店に行ってその商品をかごに入れ、家まで届けてくれる買い物代行サービスです。2020年2月に日系スーパーのマルカイもInstacartに登場したので週に2回程度活用するようになりましたが、「ひじき」を依頼したところ、売り切れだったことから代わりに「海苔」が届いたことがありました。売り切れの場合はアプリであらかじめ代替品を指定できるため、日系スーパーでの買い物を頼む際は指定した方が良さそうです。

Chowbus(アジア系料理に特化したフードデリバリー)

フードデリバリーサービスはUber EatsやDoor Dashが人気ですが、私はアジア系レストランに特化したChowbusを活用しています。アジア系料理をメインに依頼する人にはおすすめのアプリです。

Venmo(個人間送金アプリ)

手数料無料の個人間の送金アプリです。レストランなどで割り勘する際、Nissho USAメンバーではVenmoを使って個人間の支払いを済ませます。

Wise(海外送金アプリ)

1〜2営業日で海外へお金を送金できるアプリです。そのスピードの秘密はWiseが各国に保有する銀行口座を利用して国内送金を行うという仕組みです。例えば私が米国の銀行から日本の銀行に送金した場合、実際のお金の動きとしてはWiseが日本の口座から私の日本の口座に送金します。そのため銀行の海外送金サービスと比較しても手数料が低く押さえられています。

23andMe(遺伝子検査キット)

自宅で手軽に行える遺伝子検査サービスです。検査キットが自宅に届いた後、キットに唾液を入れて送り返すと約3週間後に結果のレポートが届きます。そのレポートでは、糖尿病や認知症などの病気になるリスクのほか、様々な観点から健康に関する分析が含まれています。例えば私の場合、アルコールに弱い体質だとか、乗り物酔いしやすいなどがわかりました。ふと自分の体質について知りたいと思った時は23andMeのレポートを見返すと該当する情報が含まれていることがあるため、自分自身を知る上でとても参考になっています。

Booster(給油デリバリー)

給油の配達サービスで、アプリから車の位置を指定し、給油口を開けておくと給油してくれるというものです。パンデミック前はガソリンスタンドへ週1で行き給油していましたが、オフィスの駐車場がBoosterのサービス範囲となったため、給油が必要な時はBoosterを活用するようになりました。ガソリン料金は市場の平均価格で、給油だけではくタイヤの空気圧チェックやワイパー交換などのサービスも提供しています。

Nextdoor(地域住民コミュニティに特化したSNS)

地域コミュニティに特化したSNSです。使ってみて感じるNextdoorの魅力はニュースで取り上げられる情報だけでなく、生活圏内の様々な情報をタイムリーに入手できる点です。近所のレストランが再開したとか、近くで強盗があったなど、生活圏内の情報がどんどんアップされるため、今では重要な情報源の1つになっています。

関連記事:コロナ禍での地域コミュニティ情報収集に役立つSNS Nextdoor

Amazon Halo(フィットネスバンド)

Amazonが提供するフィットネスバンドAmazon Haloは手軽に日常の健康度を測る上でとても便利です。主な機能はフィットネス管理、スリープトラッカー、メンタルヘルスの把握、体脂肪の推定で、バンド本体に加速度センサー、心拍数モニター、温度計、マイクが付いており、そこから身体のデータが収集されます。ディスプレイはなく、収集されたデータはHaloモバイルアプリに表示される仕組みです。手軽に日々の健康をチェックしたい人にはおすすめです。

関連記事:健康を全体的に管理できるAmazonのフィットネスバンドHalo体験レポート

Amazon Shopper Panel(Amazonにレシートを提供して毎月$10獲得)

Amazon以外で買い物したレシートの写真を毎月10枚Amazon Shopper Panelアプリから送ることで$10のAmazonギフト券がもらえるというものです。Amazonは自社以外から購入したデータを収集でき、ユーザーもちょっとしたお小遣い稼ぎができるアプリです。

NisshoUSA注目ポイント

ベイエリアでの生活で活用するアプリが変わったとともに、テキストメッセージをよく利用するようになりました。日本ではプライベートではLINE、仕事ではSlackを使うことが多くテキスト(SMS)を使う機会はありませんでしたが、米国ではテキストメッセージは一般的で私もよく利用するようになりました。最近Z世代で流行中の手軽にギフトを送れるスタートアップGoodyは、テキストメッセージでギフトを送るというもので、米国のテキスト文化をうまく活かしたサービスとなっています。

日本でこのようなサービスが受け入れられるかどうかはわかりませんが、何気なく利用しているアプリや文化の違いから新規事業に繋がる新たな着想を得ることができるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。
Nissho USAは、シリコンバレーで35年以上にわたり活動し、米国での最新のDX事例の紹介や、斬新なスタートアップの発掘並びに日本企業とのマッチングサービスを提供しています。紹介した事例を詳しく知りたい方や、スタートアップ企業との協業をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

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Shuichi Noto

2008年にユニアデックス入社。5年間の大手通信キャリア向けの営業を経験した後、日商エレクトロニクスへ入社。大手OTTの情報システム部門向けにVDIやWeb会議などの働き方改革を促進するソリューションの販売に従事。2019年よりNissho USAに赴任。お客様のビジネスを共創&サポートできるようなソリューションの発掘を目指し日々活動中。担当領域はITインフラ全般、ヘルスケア業界、地域創生など。趣味はゴルフとサッカー。

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